ITに関する課題と課題解決に向けた当社の取り組みと方針

当社は「インテリジェンスを駆使し、社会に貢献する。」を企業理念に掲げています。並びに「情報」に「知」を無意識に取り入れた「情報×知」を「インテリジェンス」と定義し、インテリジェンステクノロジー(Intellligence Technology)で社会に貢献したい、そうした思いで事業活動に取り組んでいます。

ただ、当社を取り巻く事業環境はコロナウイルス感染症拡大をはじめ、激しく変化している状況です。特に当社が属するIT分野では、AIやIoT等の最先端技術の普及、サービスの多様化等の変化に直面しており、それらへの対応に課題が生じています。

そうしたIT分野における変化や課題に対して、当社は取り組みを進めて参ります。そこで、ITに関する課題に対しての当社の取り組みや方針を本記事で公表いたします。なお、当社はSDGsで掲げられている「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」にも賛同しております。そのため、そちらの内容も含めて、皆様にご周知いただきたいと考えておりますので、是非ご一読頂けますと幸いです。

ITに関する取り組むべき課題

経済成長を促すためにも、IT化を進めていくのは非常に重要です。いまや、仕事においても、日常の生活においてもITは必要不可欠になっています。

ただ、ITは急速な発展を遂げるとともに、多くの課題も山積しています。その中で、当社が事業を展開する上で、特に課題だと認識しているのは以下の3点です。

新技術の進歩

ITにおける新技術は日進月歩の勢いで進歩しています。ただ、そうした新技術の進歩はITを担う人材の不足、コストの肥大化、選択肢の膨大化といった課題に波及します。特に、中小企業をはじめとして、企業内におけるIT知識を持った人材の不足は深刻だと考えられます。

人間の知識・スキルが追いつかないままにIT化が進んでいくと、ITへの理解が追いつかず、人間がITに振り回される恐れがあります。そうした現状を当社は第1の課題だと認識しています。

IT分野の依頼内容が幅広い

IT化が進む中、IT分野の依頼内容の幅も拡大しています。例えば、Webサイト制作の場合、サーバー、プログラム、ネット広告、SEO等、広範囲な事項についてお客様からご相談をいただきます。その他、周辺のメールやデザイン、マーケティング、SNSに関してご相談をいただくこともあります。

こうした「1つのプロダクト」に対して、依頼内容が横に広がることが多々あります。当社は、こうしたお客様からの幅広い依頼に対して、しっかり応えていくこと、ソリューションをご提供していくことが課題だと認識しています。

サービスの複雑な絡み合い

ITにおけるサービスは非常に多様化しており、サービスが複雑に絡み合っています。例えば、Webサイトの構築であれば、まずドメインを取得し、別会社のサーバーに関連付けます。そのサーバー上にオープンソースをインストールし、Webサイトを構築。Webサイトにはアクセス解析や広告のためのツールの埋め込み、SNSとの関連付け等、様々なサービスを利用し、1つのWebサイトが完成します。

つまり、複数のサービスを用いて「1つのプロダクト(ソリューション)」を完成させていくというわけです。ただ、こうした複雑に絡み合うサービスは、各サービスの廃止や仕様変更により、ソリューションが機能しなくなるというリスクを抱えます。

もちろん、ソリューションが機能しない等の状況にならないよう、当社は代替案を常に保持していますが、お客様にそうしたリスクをご理解いただくには時間がかかります。こうした状況を当社はIT分野における1つの重要な課題だと考えています。

SDGs「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」とは?

世界的にもITに関する課題への対応は急務だと認識されており、SDGsでも取り上げられています。

SDGs(持続可能な開発目標)では、インフラ整備やIT革新についての目標が掲げられています。それが「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」です。この目標は、発展途上国を中心に、インフラ整備や技術革新を世界的に、より強力に進めく目的で掲げられています。なお、「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」は、以下の8ターゲットにより構成されています。

9.1全ての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靭(レジリエント)なインフラを開発する。
9.2包摂的かつ持続可能な産業化を促進し、2030 年までに各国の状況に応じて雇用及び GDP に占める産業セクターの割合を大幅に増加させる。後発開発途上国については同割合を倍増させる。
9.3特に開発途上国における小規模の製造業その他の企業の、安価な資金貸与などの金融サービスやバ リューチェーン及び市場への統合へのアクセスを拡大する。
9.42030 年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導 入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能 力に応じた取り組みを行う。
9.52030 年までにイノベーションを促進させることや 100 万人当たりの研究開発従事者数を大幅に 増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとする全ての国々の産 業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。
9.aアフリカ諸国、後発開発途上国、内陸開発途上国及び小島嶼開発途上国への金融・テクノロジー・ 技術の支援強化を通じて、開発途上国における持続可能かつ強靭(レジリエント)なインフラ開発 を促進する。
9.b産業の多様化や商品への付加価値創造などに資する政策環境の確保などを通じて、開発途上国の国 内における技術開発、研究及びイノベーションを支援する。
9.c後発開発途上国において情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020 年までに普遍的かつ 安価なインターネットアクセスを提供できるようにする。

このように、SGDsでもIT分野における目標が掲げられており、ITに関する課題は世界的に取り組むべき課題であることは明白だと言えるでしょう。そのため、当社は「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」の中でも、IT分野に関する課題・目標に対し、取り組みを進めていく方針です。

IT課題に対する当社の取り組みと方針

「新技術の進歩」に対しては、お客様が何をすべきかというタスクを置き去りにして新技術に振り回されることのないよう、お客様が必要としていることを常に意識、ヒアリングし、事業展開に取り組んで参ります。また、お客様のIT分野でのマンパワー不足の解消に寄与すべく、サービスの維持だけでなく、サービス導入からご依頼をいただけるよう、引き続きお客様とのコミュニケーションを活発に進めていく方針です。

「IT分野の依頼内容が幅広い」に対しては、当社の社員のみならず、様々なスキルを持った人材とコネクションを持つとともに、適宜連携しお客様に的確なソリューションをご提供できるよう体制を整えて参ります。また、周辺知識を兼ね備えた人材の採用、社員育成に取り組み、お客様の課題解決にお力添えできるよう努めていく方針です。

「サービスの複雑な絡み合い」に対しては、お客様との活発なコミュニケーション、意見交換を進め、ソリューションが抱えるリスクについて、理解を進めていただくように努めて参ります。また、リスク回避のために、引き続き代替案を常に保持することに努めます。

そして、当社は技術革新に遅れを取らないよう、未来の技術を考え、体制を整えていく所存です。