SDGsとは何か?SDGsの内容と当社の取り組みについて

SDGsとは、「Substainable Dvelopment Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連サミットで採択され、2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた国際目標です。「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成され、地球上の「誰一人取り残さない」ことを宣言しています。SDGsは発展途上国に限らず、先進国も取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本も積極的に取り組んでいます。

当社もこのSDGsの取り組みに賛同し、持続可能な世界を目指すためにいち企業として貢献して参ります。そして、当社の取り組みをご周知いただき、当社ステークホルダーの皆様とともに、持続可能な世界を目指していきたいと考えております。

そこで、SDGs等に関する当社の取り組みについて、連載で公表していきます。まず第一弾として、本記事ではSDGsとは何か、いち企業として何ができるのか等をご紹介いたします。まずは、SDGsが何なのか、なぜいち企業がSDGsに取り組むのかをご周知いただければ幸いです。

なぜ今SDGsに取り組むのか?

当社がSDGsの取り組みに賛同し、目標達成に向けて貢献したいと思ったきっかけは、コロナ感染症の感染拡大です。コロナ感染症は、我々の生活の様式を変化させ、経済に大打撃を与えました。今までの「当たり前」が「当たり前」ではなくなり、社会の変化を目の当たりにしました。

その中で、当社の事業継続はもちろん、世界全体の人々の暮らしの持続化にも寄与すべきだという考えに至りました。以前より、持続可能な社会の実現に、いち企業として寄与してきたと考えておりますが、皆様とともに行動し、力を合わせて社会に貢献したいと考え、取り組みや当社の考えを公表していく所存です。

SDGsの内容

SDGsとは、上述したとおり「Substainable Dvelopment Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、「17の目標」と169のターゲット(具体目標)」で構成されています。「17の目標」は以下のとおりです。

貧困や飢餓、健康・福祉、教育など、「17の目標」は21世紀における世界の課題に対する目標だと言えるでしょう。この目標に対して、世界各国がどのように取り組んでいくべきか、具体的な内容が記載されているのが、「169のターゲット(具体目標)」です。

まずは、SDGsの具体的な内容について、項目グループごとにご紹介していきます。

生活に関する目標

1.貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

2.飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

3.全ての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

4.質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

5.ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

6.安全な水とトイレを世界中に
すべての人と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

これら1~6の目標に関しては、発展途上国がメインターゲットの目標だと認知されていることが多く、日本ではクリアしている目標のように見られます。
しかし、日本もこれらの目標を見過ごすわけにはいかない現状があります。例えば、日本における相対的貧層の割合は15%を超えており、7人に1人の子どもは貧困に陥っています。

そのため、日本においては、目標達成はもちろん、これら目標達成を目指す各国に支援を行うなどの取り組みが必要になっています。

エネルギー・経済成長等に関する目標

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

8.働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

9.産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

10.人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を是正する

11.住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする

12.つくる責任 つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する

これら7~12の目標は、先進国である日本にも密接に関係します。例えば、日本におけるエネルギーの課題に関しては、化石燃料への依存、電気料金の高騰、再生エネルギーが普及していないことなどが挙げられます。また、経済成長・働き方の課題に関しては、長期にわたるデフレーション、長時間労働や非正規雇用率の高止まりなどが挙げられます。

近年、日本ではこうした課題が度々取り上げられています。我々の暮らしの直結する課題・目標であるため、注目が集まりやすいのでしょう。当社としても、SDGsの中でも、特に7~12の課題・目標に対して、注力して取り組んでいきたいと考えております。

自然や平和に関する目標

13.気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

14.海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

15.陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

16.平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバルパートナーシップを活性化する

これら13〜17の目標は、自然や平和に関する目標で、発展途上国・先進国に関わらず、世界全体が関わる包括的な目標です。持続可能な社会を実現するには、自然や平和は切っても切り離せない項目でしょう。そのため、世界全体で取り組み、達成すべき目標だと考えられます。

いち企業ができること

SDGsの内容についてご紹介しましたが、当社は経済やエネルギー、パートナーシップに関する目標に、より貢献すべく行動して参る所存です。ただ、SDGsのみに取り組むのではなく、地域社会の課題、当社の事業継続にも取り組んで参ります。そのため、第2弾以降は、SDGsのみではなく、より包括的な取り組みを公表いたします。

いち企業が世界的な目標に寄与できるのは、微々たるものでしょう。しかし、いち企業が動くことにより、その行動が周囲に波及し、より大きな力を発揮できると信じております。そのために、当社は事業、並びに社会の「持続・継続」をキーワードに、課題・目標に取り組んで参る所存です。

お客様、従業員、当社に関係する皆様とともに行動していきたいと考えておりますので、以後の公表についても是非、ご一読頂けますと幸いです。