コロナウイルス感染症拡大の影響により、私たちの生活様式や働き方は大きく変わりました。コロナウイルス感染症は未だ収束が見えませんが、変化した生活様式や働き方は、今後のスタンダードになっていくと思われます。
特に、働き方は2020年で大きく変わりました。コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、特にテレワークを積極的に推進している企業は非常に多くなっています。
当社においては、従業員、お客様、そしてそのご家族の健康と生命を守るため、テレワークをスタンダードとして、事業活動を行なっています。
ただ、新しい取り組みを進めれば、それに伴う課題も上がるように、テレワークを推進する中で浮き彫りになった課題もあります。そこで、本記事ではテレワークを進める上での課題と、それに対する当社の取り組みについてご紹介します。
テレワークの推進は事業の継続において重要な取り組みだと考えていますので、ぜひご一読いただき、課題に対する当社の取り組みなどをご周知頂けますと幸いです。
テレワークを推進するメリット
コロナウイルス感染症拡大以前からテレワークの推進は各社で検討されていました。それは、テレワークには様々なメリットがあることが周知されていたためです。
では、テレワークを推進することには、どういったメリットがあるのか、大きく3つご紹介します。
通勤時間の削減
総務省統計局が平成28年に行なった社会基本調査によると、日本における通勤時間の平均は、平日・土日ともに往復で1時間を超えることがわかっています。
また、首都圏や関西圏などの都市部では、通勤時間帯は電車が満員になることも少なくなく、通勤するだけでも疲れるという声が多く上がっています。
こうした中、テレワークを導入することで、毎日1時間という通勤時間を削減できます。その削減した時間を、家族や友人と過ごす時間や自己啓発の時間などに充てることができ、ワークライフバランスの充実を図ることができるようになります。
業務の効率化
テレワークを推進するためには、ペーパーレスの環境、リモートで仕事ができる環境を整えることが必要です。そうした環境整備、例えば書類の電子化やオンラインによる情報共有などを進めることにより、業務の効率化が図れます。
また、通勤時の疲労・心身の負荷の軽減により、社員がより高いパフォーマンスが発揮でき、生産性向上にも期待できます。
事業継続性の維持
テレワークの推進には、コロナウイルス感染症の拡大防止という背景があります。オフィス勤務であれば、オフィス内でコロナウイルスの感染が発生すると、オフィスを閉鎖し、事業を停止しなければならない場合もあります。
テレワークを推進することで、そうした事業停止のリスクを回避することができます。並びに、コロナウイルス感染症だけでなく、地震などのその他自然災害が発生した場合でも、テレワークをスタンダードにしていれば、どこでも仕事ができる状況が整っているため、事業を継続することができます。
テレワークを推進する上での課題
2020年に入って以降、テレワークを推進する企業が急速に増加しました。上述したとおり、テレワークの推進には多彩なメリットがあるからです。
一方で、テレワークを進める中で見えてきた課題もあります。では、テレワークにはどのような課題があるのか、ご紹介します。
コミュニケーションの取りづらさ
テレワークを推進する上での課題として、第一にコミュニケーションの取りづらさが挙げられます。オンライン会議やチャットツールなどの便利なツールは豊富にありますが、物理的な距離はコミュニケーションの質を低下させることもあります。
多くの場合、これまでオフィス内において直接のコミュニケーションに慣れていたということもあり、テレワークでは社員同士のコミュニケーションが取りづらいという声も少なくありません。
例えば、上司に相談したいと思った時、オフィスであればすぐに相談できるものの、テレワークであれば電話やメール、チャットなど、相談までに一定の時間がかかります。
また、相手が今どのような状況にあるのか、相談できる状況なのかがわかりづらいため、なかなか相談しづらいということもあります。
モチベーションの維持
テレワークには、場所に制限がなく、仕事のしやすい環境を選べるというメリットがあります。しかし、オフィスでの仕事に慣れていた今までとは異なり、テレワークでは場所・時間の自由度が増し、仕事環境はかなり変わります。
そうした環境の変化から、集中が維持しづらい、モチベーションを保つのが難しいということがあります。また、コミュニケーション量が減ることもモチベーション維持の難しさの一因になっています。
テレワークの課題に対する当社の取り組み
テレワークを推進する中で、コミュニケーションの取りづらさとモチベーションの維持が課題として挙げられますが、当社もこれらは対処すべき課題だと認識しています。それら課題に対して、当社は以下の取り組みを進めています。
- コミュニケーションを取りやすい環境づくり
社員間でのコミュニケーションを円滑に行うため、当社では業務状況などについて、常に相談し合える環境づくりを行なっています。また、業務スケジュールを共有するなど、状況を可視化できるよう努めております。 - モチベーションの維持には、社員間のコミュニケーション、環境変化への適応が必要だと考えています。そのため、コミュニケーションの活発化、テレワークを行なっている中での悩みをすぐに相談できる環境づくりを進めています。
